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シュウカツは踊る


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花の名前を覚えるほどの興味はないが、花を見てうれしいとは思う。そういう「何かを事細かに正確に記憶する」のが苦手だ。漢字も英語も日本語もうろ覚えで生きている。

そんな私だったので、資格の類いを一切取らずに、取れずに、就職時にも情けない思いで「書道二級」と書き込んだ。英検でも秘書検定でも三級ではダメ、二級から書けます、ということだったのもあって「あっでも書道だけは授業でやったやつを先生がたまに回収しては書道協会?に出しては級くれてた!あれしかない!空欄よりはまだまし!」と思い立って、資格欄に、堂々と、後ろめたく書いた。
履歴書は手書きで、字はあまり綺麗でもなく、間抜けな空間がそこにあった。
また、趣味・スポーツ欄は「漫画執筆」「サイクリング」である。読書と音楽鑑賞も書いたかもしれないがそれだけでは弱いかもしれないと思い駄目元で漫画執筆。漫画くらいしか「ちったぁできなくもない…です…」といえるものがなかった。仕方なかった。背水の陣すぎた。なお「サイクリング」に至っては、当時自転車通学をしていた、それだけである。背水の陣度は高く、絶望的な履歴書が仕上がった。「これは……落ちるな…人事の人も『やだこのレベルでうち受けるんだプークス』だ」、そう思った私は志望動機欄に「人々の笑いを取るため」と書いた。

エンターテインメント要素もある企業だ、見ようによってはそれらしく見えるだろう、見えなかったらスルーされて「ふふ、昔この企業受けたなあ…」って良い黒歴史になるだけだ…………と自棄で書いた訳だが、しかしそれで結局通ってしまった。通ってしまったのだ。駄目元で、の精神がいけなかっ……いや、かえってよかったのかもしれなかった。

そして実際勤務してから色々私の駄目な部分が露呈、会社の駄目な部分も露呈、でもどっちもどっちで、色んな事を学んだ。学ばせてもらった。よくもこんな私を「何か使えるかもしれない」と騙されてくれた。ありがとう。

あの会社に文句がない訳ではないが、あれがなければ確実に今本当にろくでもないことになっていた。騙されてくれてありがとう。まだ生きてます。資格は相変わらず書道二級だけです。

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