イラスト
残念ながら書式が違うのですって 要件を満たさないのですって だからこれは 何の役にも立たないのですって 手紙ですらないのですって
傷に障る
私は目を閉じます 光は 光というだけで 地面に色濃い影を 傍若無人に叩き付けてくるので在る事は知りましたから 嫌というほど知りましたから 目は開いていますが 私は見ていません 決して
架空のもどかしさを 血が洗い流すのを待つ 動脈に静脈で あの感情がちりぢりになるのを待つ 架空である前提であるのだからして あれは 居てはいけない 無いもので氾濫することを 0の1であると虚偽することを 許しては ならない
呼吸するために咆哮する 彷徨する 何とも滑稽なことである
風が強く吹いていたので 耳が千切れそうに痛かったので
元の場所に戻すふりで ゆっくり 無かったことにする為の手順を踏んで 消えてゆく 溶けてゆく 心につながらない声音は 心と無縁の笑顔は 誰の為なんですかってそんなこと よくわからないままに 逃げる 逃げる
The where and the why of it.
天国と地獄は同義である そしてそれは存在しない
どこへも行かない手足と どこへも行けない手足と が 動くのを待っている 待っているはずだった 待っている気がしない
粛々と叫ぶ様に黙る日よ
呼吸だけ聞いている 話は途切れている 根を張った形のないこれを 今すぐに引き抜かなきゃ 形もないのに
沈めて 戻れないぐらい どうか 走って 星に願いを - Cocco - 歌詞 : 歌ネット
切っ先が重力で融けて落ちる 不整脈はまだ続いている
すべての階段を踏み外すような それでもどこも怪我一つなく済むような 安定と不安定の程よいミックスにて ふわっとずるっと組み上がる仕組みの人生です
誰も気付きませんでした 私も見ていませんが 剥き出しの心臓のような有様で サイレンの音が何度も行き交った事だけは 確かな事だったと たぶん
(昏睡の中で)
寒くても意識はあって あ、まだここに居るんだ、って 一応思い出すんです
花が咲くという動作において そこに起きている力の源を思う もとはただ一個の小さな種子であったものが 広がり 茎の緑に 花の鮮やかな色になる 静かに 脈拍もなく脈々と続くさまを 眩しく見ている
着地しまして 接地しまして もう 忘れてしまいましたが とてもいい もしくは 悪くはない 夢でした 忘れてしまいましたが
今日はりんご ないんですよ なので仕方なく マッシュルームを食べます
区切られて区切られて 区切りをつけて どこにもいかないように どこにもにげないように 足を地につけているふりをするように 途絶えた言葉をやわらかにつなぐふりをするように (もうだいじょうぶはなすことはなにもありません)
できたらでいいのですが、すみませんが、そこにたたないでいただけますか……そこにたつと、わたしのめのまえにかげがおちて……そうですかげが、できて、ええ、めのまえにいるわけではなくても……そう、めざわりなんですよ……めざわりなんです……そこいがいならい…
ポンチ絵、ということばがふと浮かんだ、が ポンチ‐え〔‐ヱ〕【ポンチ絵】 風刺や寓意を込めた、こっけいな絵。漫画。 概略図。構想図。製図の下書きとして作成するものや、イラストや図を使って概要をまとめた企画書などのこと。 [補説]1は、英国の風刺漫画…
風が強く吹くと、ごそごそごそぞぞぞぞぞぞという音、が混入してくる。その破片で、聴いている音楽が途切れ途切れになっていくのを、見ている。