僕はもう家にも月にも帰りたくない


今日はまた、悪い事と良い事があった様な気がしたけど
悪い事よりも、良い事――あくまで私個人において――が、恐らく二度と起こらないような、信じがたいような、いや、決して信用ならない罠にしか見えないような良い事であったので、すこぶる晴れたこんな日に人生がぽんと終えられたらなあという、とても魅力的なシミュレーションに没頭したりもしましたが、私は案の定普通に眠り、普通に食事を摂り、結局普通に生きて、一日を無事に終え、ああこんな日はもう二度と来ないのに来ないのに来ないのにと、適当に惜しい事をしたという顔をして、それは誰かに言い訳の様に見せるものではなく、勝手な自己申告でだから
だから大丈夫
大丈夫