知っている


、と、あなたがいうたびに、
あなたが知っているという
そういうわたしであったらいいのにと
私ではない そういうひとをさがしてくださいと
何なら 電柱に貼り紙でもしましょうか
という気分になる
けれど
あなたのいう私というものが
私である可能性に賭けて
可能性に負けて
結局 凍り付いたように動かない わたし